老人科の看護師年収

老人科の看護師年収


医療の世界は日々遂げる技術的進歩や新薬開発の飛躍進展によってより専門的で高次な水準の医療を受けることができるようになりました。専門治療は今まで治すことが難しいとされた病気の治癒・緩和・回復の可能性を最大限探り、できる限りの症状軽減やQOLを維持した患者さんの「生」を尊重した医療を実現しようとしています。診療科目は細分化が進み、その領域における最先端の医療を提供していくためには、より高い専門性が求められるようになりました。特に医師とともに医療の最前線に立つ看護師には、患者さんの心身を支えるジェネラルなケアスキルにプラスして特定科目を追求したスペシャリストスキルも必要とされています。

日本は今、高齢化率23.1%、国民の5人に1人が65歳以上の高齢者という世界でもトップレベルの超高齢化社会を迎えています。そこで近年増えているのが高齢者の診察・治療を専門に行う老人科です。子どもが発達ステージによって病気に対する異なる対処を必要とすることから、成人の病気と分けて小児科があるように、高齢者も成人と異なる医療対処を必要とします。

例えば血圧については、一般的に最高血圧140最低血圧90以上になると高血圧と診断されて治療を必要としますが、高齢者に関しては必ずしもそうとは言い切れず無理に血圧を下げることは脳梗塞などの脳血管障害を起こすリスクを高めることになるという考え方があります。また、いわゆるボケるとは脳細胞の衰え・老化によるものですが、加齢により進む動脈硬化は血液の糖分運搬を阻害し、糖分だけをエネルギーにしている脳は栄養失調状態になって衰弱してしまいます。そのため血液中に糖分が常にある糖尿病だと脳への糖分供給が十分になされボケないとも言われています。高齢者がガンになった場合にも身体への負担が大きい抗ガン剤などは使用せずに必要最小限の手術・治療にガンとの共生をはかる方が良いとする考えも同じです。

老人科では、このように成人と異なる高齢者の病気や健康の特徴をよく理解して対処することが必要で、いかに上手く老化していくかはこれからの医療課題と言えるでしょう。

そんな医療現場を支える看護師の平均年収は約450〜470万円で推移しています。収入面では非常に安定した職業ではありますが、ある程度の年収になると昇給幅が少ないのも看護師給与の特徴です。また役職、学歴、取得している資格などによって各種手当がありますが、診療科目による大きな年収差はあまりなく、看護師の年収を左右するのは勤務する病院によります。そのため年収も含めたキャリアアップを考えている場合には転職もひとつの選択肢となるでしょう。

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